今月のリーダーたちのスピーチ3選。

アマンダさん、河野大臣、天理大学ラグビー部主将です。

様々なスピーチを意図的に見て脳内に蓄積すると自分で話す際の力になります。

 

 

★バイデン米大統領就任式「アマンダ・ゴーマンさん」詩の朗読

22才の詩人、アマンダさんの朗読。

読んでいるというより、歌っています。

力強い言葉に感動が集まっているようですが、私は話しぶりに目が吸い寄せられてしまいました。一語一語を明確に出す強い声と響き、そして踊る指先。

歌でもなくスピーチでもない、こんな伝え方もあるんですね。

 

日本語ではちょっと真似できない表現力と感じる理由は、英語独特の強い子音。それを強調するかのような発し方と「私たち(We)」と主語を連呼する言語特性。

自己表現することが生きることにイコールである文化ゆえ。

今回の就任式の主役などとメディアでは書かれていますが、湧き出る生命力がすごい。やっぱりバイデン大統領のスピーチよりインパクトがあったのでしょう。

 

 

★河野太郎ワクチン担当大臣 メッセージ動画

突然の就任発表は1月21日。この動画は翌日22日にアップされました。

ツイッターでこの動画を発見したのですが「来た!出た!」と思いました。

新型コロナウイルス問題が起きてからほぼ1年、前総理、現総理からもこのような直接語りかけるメッセージ動画は出ていません。

海外のトップリーダーはこのような動画を相次いで出していました。なぜ日本では出ないのか?不思議でした。だからこれを発見した時、ついに出た、と思ったのです。

ぶら下がりや記者会見ではなく、動画専用に場を設け、カメラ目線で国民にストレートにメッセージを訴える形式。

動画をご覧になるとわかりますが、ごく当たり前に見える内容。でもここが大事なんです。なんでもなく見える。だから情報がクリアに伝わってくる。話がうまいとか下手とかそんなことは伝わる要素でもなんでもありませんから、とにかく、メッセージが聞き手に伝わること。これがトップには必要な発信力。

河野太郎大臣の話し方は特に聞き取りやすいスピードとハッキリした声が強み。その上、無駄のない言葉とまっすぐな目線ですから情報がズドンとストレートに届きます。

普段、ツイッターやFacebookなどのSNSで河野大臣は相当にカジュアルな発信をされています。

でも今回は別モード。有事での国民向け発信だから当たり前なのですが、場面や媒体に応じて伝え方を変えられるのもリーダーには必要なスキル。

これは覚えておきたいことです。色々な面が感じられてこそ人間らしさが伝わり、そこに共感が湧く。でもいざという時はビシッと伝え切る。このように自然と使い方を使い分けられれば信頼したくなるというもの。

有事のときこそトップの言葉を直接聞きたい。これはビジネス、会社組織でも同じ。

当たり前のことをタイムリーにコミュニケーションすることの大切さを改めて考えさせられる今です。

 

★天理大学ラグビー部優勝!松岡主将インタビュー

3つ目は、心も耳も洗われるような清々しいスピーチ。

「今年は本当にいろいろあったんですけど・・・ ありがとうございました!」

肚の底から湧き上がる自分の本当の言葉。飾る必要なんて全くありません。そのままを伝えきればよい。真っ直ぐすぎるくらいストレートで劇画タッチ、いいじゃないですか。本当に色々あってチームみんなで乗り越えて来て手に入れた優勝なんですから。

声を張り上げながら涙がこみ上げる表情、スタジアムに響き渡る声、輝いています。

 

全身全霊で闘うアスリートのスピーチほどクリアなパワーに溢れるものはありません。

優勝、おめでとうございます!

 

 

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