「この話、聞いてみたい」と思ってもらえるスピーチをするには?

そんな想いの参考になる始まり方の一例ではないかな、と思えるスピーチです。小泉進次郎氏、2014年年頭スピーチ映像(約3分)です。映像をご覧いただいてから当記事をお読みいただくと、よりわかりやすいと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=1ISs5wOWXzs&feature=youtu.be

内容に関して

最初に、ご自身の今のお気持ちを言っておられます。

冒頭に感情を伝えると、聞く人は「あ、この話を聞いてみたいな」という気持ちになるものです。スピーチとなると構えてしまい、自分の感情を話すことを避けてしまいがちですが、ストレートにご自身の感情を伝えることで、聞き手との距離はぐっと近くなります。

ですので、ここは経営者のみなさまにもぜひ真似ていただきたい点。
言葉で心を通わす。これこそ生でスピーチする意味があります。ぜひ胸襟を開いてお気持ちを言葉でお話ください。

さて、スピーチの本題に入ります。

何気ない流れのように聞こえますが、ひとつのキーワードがスピーチの軸を作っています。それが、数字の「3」。

軸となっているキーワードがあると、たとえキーワード同士の関係性が薄め〜つまり、少々説得力に欠けそうな内容であっても、スピーチ全体にまとまりが感じられ、説得力が増します。とっさのスピーチをおこなうときにはぜひ覚えておきたいテクニックでもあります。非常に綺麗にまとめきったスピーチをするのは、場合によっては出来過ぎな嫌いもあります。かといって、まとまりがないのはよくありません。そこを絶妙に支えてくれるのが、スピーチに一気通貫するキーワードです。ぜひ意識しておいてください。

次に「具体例」が入っていることに注目しましょう。
手にした高校生からのプレゼントの実物を見せながら話す、この辺りは何気ない行為に見えますが、マサの実体験であることを裏付ける強力な具体化です。聞き手との距離、そしてその高校生を含めた聞き手全体との関係性をさらに強くする工夫がここにあります。

スピーチやプレゼンで話す内容というのは、いまここに実際にないこと、まだ存在しないことだったりすることが多いものです。つまり、リアリティはそこにないのです。しかし、その「まだ存在しないリアリティ」というのは、聞く側に想像力を働かせる種になります。いわば、そのスピーチやプレゼンが面白いか面白く無いかの決め手となるところです。現実味がない話を「実際のモノ」を登場させることで現実味を持たせ、インパクトを生んでいるのです。

方法は至極簡単。実体験した証拠、実物を見せるのです。ぜひ真似てみてください。たった一つのアイテムかもしれませんが、それを話し手が手に持って見せることによって、聞き手に「リアリティ」をもたらすことができます。

話の最後、干支の午年に触れて話をまとめいます。時季にふさわしいご挨拶となりました。

ご自身のブログにアップされたスピーチですので、いつにも増してリラックスしている感じがあり、映像を見る方にも親近感を感じさせるお話振りです。お正月休みにご覧いただくには、とても適した雰囲気だと思います。

内容のまとめ

・最初に自身の感情=これまでにない気分の年末年始
・ポイント=「3」がキーワード
・具体例=被災地の高校生、プレゼント
・まとめ=政務官として午年を走る

原稿無しに、その場で話すことができる高いスピーチ力。
今回も、一語一句原稿を書いて準備された形跡は感じられせん。ここにこそ、小泉進次郎さんがスピーチの名手であることを感じさせる技があります。

ご自身の感情を大切に、ご覧になる皆様のことを思い浮かべながらお話されたと推測します。この自然体を感じさせるところが、この方のスピーチの魅力の一つでもありましょう。

「3」については事前にお考えになられたのではないでしょうか。至極一般的な考え方ですから、ぜひ真似てみられると良いと思います。

 

声、話し方

カメラ(聞き手)を真っすぐにご覧になる目線。
持ち前の涼やかで、しっかり届く声。
余計な言葉や言いよどみが全くないことは、さすがと申し上げる以外ありません。もう10年ほど前になるかもしれまえんが、小泉さんが普通に開幕のスピーチをされた現場にいたことがあります。その際に聞いたときの、声による衝撃は忘れられません。青竹のように強く、芯がありながら、爽やかで通るお声でした。際立っていました。あの声があるからこそ、このスピーチがうまれるのではないか、と考えます。

歌舞伎を観に行くと、時に、このような声の衝撃に出くわすのですが、現実世界では滅多にお目にかかることのない、すごいお声です。これは映像を通したり録音では感じられませんので、ぜひ、肉声でお聞きになれるチャンスがあれば、聞いていただきたい。絶世の声とでもいいましょうか。いいお声です。

 

まとめ

いつもながら、全体がスッキリとまとった印象です。
お正月休みですから、リラックスされている感じもありました。

この映像から学べることは

・まず感情を述べる
・キーワードを見つけ、流れを作る
・簡潔に話す

皆様の今年の仕事始めスピーチの準備にも、参考になる方法です。
ですが、こんなふうにその場で話せるようになるには、日頃の準備と鍛錬でしかありません。

逆に言えば、
準備をした上で本番を経験していけば、誰でも上達できる可能性がある!ということです。

良き仕事始めのスピーチになりますよう、お祈り申し上げます。

 

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