かつての武士は刀を振る前から勝負が見えていたと言います。良い役者は、舞台に登場した瞬間、セリフを発する前にわかります。
スピーチでも同じこと。話し出す前に勝負が決まるのです。
◆スピーチは最初の3秒が勝負
スピーチをするあなたがマイクのところに来ました。
そうしたら、すぐに話出してはいけません。
3秒黙ってください。
◆なぜ黙るのか?
まず自分のため。呼吸を落ち着かせるのです。
次には聞き手のため。
スピーカーが登場しました。そこで聞き手はスピーカーに集中します。
その集中した瞬間を大切にして、味わって、聞き手を引きつけて欲しいのです。
スピーカーが登場しました。でもすぐに話し出さない。
聞き手は「あれ?」と思います。これこそが引きつけられている瞬間なのです。
「あれ?なんだろう?」とぐーっとこちらに吸い寄せられているところに、
バン!と思い切り切り込む。話し出す。第一声を出します。
これが「引き寄せ」です。
◆3秒、どう黙るか?
ただ黙って立っていればいいのではありません。
声は発しませんが、目線ではゆったりと聞き手全体を捉えてください。
山の頂上に立った時、大きな気持ちで景色を眺めますね。そのつもりで、聞き手全体を視界の中に収めましょう。聞き手からは「私のことを見ている」と感じられます。
下を向いたり、きょろきょろしてはいけません。
山の上に立って気持ちよく目の前に広がる景色を喜びと共に眺めるように、です。
実際、目の前に聞き手がいるというのは素晴らしいことなのです。あなたの話を待っていてくれるのですから。どうぞ感謝の気持ちを持って、自然に湧き上がる笑顔で、聞き手をしっかり見てください。
その間、黙って、3秒。
それが済んだら、第一声。話し始めます。
「みなさん、こんにちは。お久しぶりです。
今日はお集まりいただきまして、ありがとうございます」
第一声を着実に出す。
気持ちは、自己開示する意識で話しましょう。
◆3秒が勝負を分ける
3秒待つことは技術的には難しくありません。ですが初めてだと沈黙が怖いと感じるかもしれません。でも、ここはこらえてください。
やってみないとわからないのですが、3秒黙る効果は絶大。社長のスピーチ必殺技なのです。
そして、3秒黙った後に出す言葉、ここに全身全霊をかけてください。
スピーチは真剣勝負。3秒が勝負の分け目です。
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