言葉の瞬発力と判断力が試される場面|大坂なおみ選手〜7つのマスク

リーダーのスピーチトレーニング

こんにちは、森裕喜子でございます。

インタビューという双方向コミュニケーションは
時に予想外の質問があり、
事前にいくら準備したとしても
なかなか大変なものです。

・何を求められているか
・何をどう答えるとプラスになるか 或いは逆か

など言語力が必要な上、
さらに

・一瞬の表情や仕草
・質問を聞く際の態度

など非言語にも注意が必要ですね。

先ほど優勝した全米オープンテニスの
表彰式インタビューで
大坂なおみ選手にこんな質問が出ました。

「あなたは7つの試合で
7つのマスクをつけ、
7つの名前を記しました。
どんなメッセージをだったんですか?」

大坂選手はこう返しました。

「あなたはメッセージを
どう受け取ったのでしょう?
私はみんなが話題にしてくれたらいいと思って」

見事すぎる質問返し

こんな回答、
ちょっと思いつきませんね。

例えばごく普通に

「私はただみんなに
BLM問題を考えて欲しかったんです」

と自分の意見を述べるレベルで
終えることもできます。

これでも充分パワフルな答えですが、
彼女はもっとストレート。

「あなたはどう思いますか?」

問いに答える前に、
自分が欲しいものを先に
突きつけたのですから。

リスクを取る強さ

インタビューでの質問返しは
インパクトが強く、
時に危険さえ伴います。

日本でこれをするのは
なかなか勇気が要ります。

おそらく今は誰もしないでしょう。

でもここをさらっと
やりきってしまうのが
大坂なおみ選手。

もちろん英語という言語と
文化の違いもありますが、
「私は私」の強さに
目を見張ります。

その魅力の秘密

大坂選手が初めて
世界チャンピオンになったのは
2018年。

パワフルなプレーとは裏腹な
親しみ湧く話ぶりに
世界中が共感しました。

今回、全米OP決勝戦の
第1セットを落としたにも関わらず、
大坂選手は優勝しました。

これ自体が快挙だそうですが、
インタビューでのやりとりこそ
歴史に残るでしょう。

テニスの実力。

自分の言葉でさらりと
強烈なメッセージを表現できる
個性とセンス。

偉大な22歳!

もう「なおみちゃん」とは呼べません。

<大坂なおみ選手 インタビューの様子>
https://www.wowow.co.jp/naomiosakamovi

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森 裕喜子

森 裕喜子

トップリーダー、トップアスリートのスピーチプレゼン戦略 VIC/伝える力でマーケティングする。スパルタトレーニングとコンサルティングをしております。

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