こんにちは。森裕喜子でございます。
先日の所信表明演説で
岸田総理が「経済」の言葉を
29回使ったと話題になりました。
相当の回数だったため
逆に批判を呼んだようです。
それにしても
伝えたいことを連呼した分、
相手に伝わるものでしょうか?
昔、こんなテレビCMがありました。
🎵スコーンスコーン湖池屋スコーン、
スコーンスコーン湖池屋スコーン🎵
商品名を連呼する歌に合わせて
社交ダンスする人たち。
ただそれだけの不思議なCMでした。
その分、インパクトがあったので
つい口から歌が出るくらいになりましたが
買って食べたことはありません。
湖池屋さん、
あと一押しでしたね。
なんだこれ?と
消費者の注意を引いて記憶に残し、
店頭で商品を見たとたん
「あれだ!」と買わせるのが
本来の狙いのはずです。
でも、最終的に買うに至らなかったのは
どうしてだろう、と考えたら
全然不思議でも何でもありませんでした、
どんな味で、美味しいのか?
全く想像できなかったからでした。
CMは、肝心のことを
伝えていませんでした。
さて本題です。
いろいろな社長さんから
よくお聞きするお悩み。
「社員に何度も同じことを言っているのに、
全然伝わらないんです」
ここでおっしゃる
「伝わらない」とは、
「社員の行動が起きない、変わらない」
を意味していると考えられます。
先ほどのスコーンCMのように、
ただ連呼するだけでは
人は動きません。
相手が行動を起こす伝え方をするには
3つのステップが必要です。
まず第一段階は、
1つのことを何度も繰り返し言及する。
総理やスコーンと同じです。
そして次の段階で、
伝えたいことを別の言葉で表現します。
最後の段階は、
伝えたいことを
具体的な話、
ストーリーや体験談、事例などに
します。
言い換えや具体例は
想像力が掻き立てられますよね。
すると、社員は、
「社長がいつも言っていることは
こういうことだったんだな」
とひとりひとりが
自分なりに気がつき始め、
行動が起こりやすくなります。
連呼する、言い換える、具体例を挙げる。
この3ステップは
特別難しいものではありませんから
きっちりやり切りれば
効果が出ます。
社長の発信は
すべての社員に伝わることが
求められる大切なメッセージです。
3ステップの小さな工夫で
どうぞ伝わるように
ご準備ください。