こんにちは、森裕喜子です。
この記事は、弊社ボイスイメージが
実際にサポートさせていただいた、
ある経営者さまのご登壇の記録です。
笑いの役割
業界の集まりやパーティーでのスピーチ。
なんとなく話しづらい雰囲気を
感じることはありませんか?
(こんなとき、スピーチで場を和ませることができたら・・)
と思われる方も多いでしょう。
知らない同士が集まる場というのは、
やはり独特の緊張感があります。
そもそもスピーチには、
そういった場をほぐす役割がありますが、
「笑い」があればさらに強力。
一気に場が変わります。
笑いのリスク
ですが「笑いを起こそう」とするのは
なかなかのハイスキルなことです。
笑いのプロである芸人さんたちの表現は、
自虐的だったり、
誰かが大変な目に遭ったりと、
強い刺激を伴うものが多いもの。
ビジネスのスピーチで、
これらを真似るわけにはいきません。
イメージを損なうリスクが
とても高いからです。
では、トップご自身がスピーチで
安心の笑いを生むには、
どんな素材がよく、
どう取り組めばよいのでしょうか。
日常の驚きを聞き手目線で
長年スピーチトレーニングで
ご一緒させていただいている起業家の方で、
聞き手が笑い出すようなお話が
得意な方がいらっしゃいます。
つい最近も、
あるイベントのスピーチ冒頭で
何回も笑いを生み出されていました。
この方がトレーニングを開始された当初は、
「スピーチが苦手」と
ご自身で認識されていました。
今のご様子からは全くそれを想像できませんが、
当初は発声練習から始め、
頻繁にご登壇する機会をお持ちになり、
そのたびに毎回、
丹念に準備を重ねられました。
そして今、本来お持ちでいらした発信力を
大いに発揮されています。
エピソードが笑いを生む
その方がどんなふうに話されるのか。
過去に、以下のような内容で
スピーチ冒頭を話されました。
あるスポーツのレースに初参加を決めた。
事前に万全の準備をし、
その大会前夜のこと。
早朝スタートのため、早くベッドに入った。
だが、そんなに時間に寝たことがない。
なかなか眠つけず、気づくと、もう起きる時間。
結局一睡もせず、大会に初出場。
結果、レースにゴールした
万全の準備をしたのに、
最後の最後で「眠り」という準備だけがなされず、
一睡もしないのにレースを完走した。
ご自身のエピソードの中に
いくつもの予想外の出来事が起きており、
そのドラマ性に、聞く人の心が動いて
笑いになったという例です。
実際、このスピーチをされる準備段階で
私もびっくりしてしまいましたが、
本当にゴールをされたのです。
ご登壇のたび、このように驚きのエピソードを
披露してくだあり、私もつい、
聞き手になって驚いたり笑ったりして
しまいます。
毎回、準備にご一緒させていただくことが
とても楽しみです。
ギャップが生み出す「ズレの理論」
さて、笑いの三大理論と呼ばれるものの中に、
「ズレの理論」があります。
頭の中で「こうだろう」と想定した状況と、
現実で起きたことのあいだに
ギャップ(ズレ)が生まれるとき、
人はおかしみを覚えるというものです。
先ほどの起業家の方のエピソードは、
まさにこれです。
ご自身の体験そのものが
大変興味深い「コンテンツ」ですが、
加えて、間の取り方、言葉の選び方などの
「伝え方」に無理や無駄がありません。
「伝え方」はさらりとしているが
「コンテンツ」には驚きがいっぱい、
この点にもギャップがあるため、
一層、スピーチで人を惹きつけるのです。
聞き手と共に笑うことの意味
毎回のご準備で、
この方がとても大切にされていることは
「聞き手は楽しんでくれるだろうか」
という点です。
なんとなくおもしろいことを話せるのも
いいかもしれませんが、
トップのご登壇であることを考えると、
やはり「聞き手」と「場」に対して、
何らかのベネフィットをもたらすことは
欠かせません。
笑いを生むことが目的ではなく、
あくまでも話の本題に入る前の手段として、
「聞き手との場を作る」意識を徹底する。
だからこそ、互いに心を許して
笑い合えるのです。
トレーニングでご準備をご一緒する際にも、
この部分を大切にするよう、
心がけています。

心地よい笑いで場を味方にする、3つの視点
笑いがあるスピーチを
サポートさせていただく際のポイントを
3つにまとめました。
1.日常の「驚きやズレ(学びやヒントに繋がるもの)」を貯めておく
特別なエピソードを探す必要はなく、
日々の出来事から見出すことが
最高の材料でます。
中でも、ご自身のエピソードは
最も説得力があります。
意識を持っていると、
意外と多く見つかるものです。
2.「これを話してマイナスにならないか」を徹底して検証する
当方が最も気を使うのが、この点です。
ご自身、そして聞き手、さらには
スピーチ終了後の影響をも考慮して
言葉をひとつ1つまで慎重にサポートしています。
地味な作業ですが、これがあるからこそ
トップにふさわしい笑いが生まれます。
3.場が和んだら、場を切り替えて本題に入る
場がほぐれたら間を置いて、
落ち着いてから話の本題に入る。
この際、軽く体の向きを変えたり、
少しステージを歩いてみたりなど
体を使うのも大変効果的です。
トップのスピーチとしての引力が強まる、
繊細な、いわば伝え方の極意です。
最も大切なこと
スピーチで最も伝えたい本題を、
きっちり準備することが何より大切です。
笑いで場の空気が和んで、
聞き手に充分、気持ちと耳を開いてもらったのち、
大切な経営の話へと切り替える。
伝える場を整えてから本題に移る。
その鮮やかな伝え方こそ、聞き手の心に残ります。
最後に補足をします。
即興で場を和ませることができたら
最高にエキサイティングですが、
これこそまさに研ぎ澄まされた技。
最初からそういうことが得意に見える方ほど
日々、密かにご準備をされており、
経験を積まれています。
まずはしっかり準備をした上で経験を積む。
そうすれば、自然と本番中に
即興の笑いも生まれます。
その場を楽しむ余裕は、
周到な準備の先にあるものです。
トップご自身の本来の魅力が
自然な笑いと共に聞き手に届く。
聞き手と心を通わせる、そのようなご登壇を
ボイスイメージがサポートさせていただきます。
話の構成から、言葉の選び方、
ご自身の声や身体を活かした自然な伝え方まで。
お立場や本番の環境に合わせて、
最も説得力のある形へと磨き上げていきます。
大切なスピーチ本番の日まで、
丁寧に伴走させていただきます。
ご相談、心よりお待ちしております。
コメント