この記事は、弊社ボイスイメージが実際にサポートさせていただいた、
ある経営者さまのご登壇をベースにしたものです。
「もっと会社を強くしたい。どう伝えてたらいいか」
社員を表彰する晴れの舞台。
トップは、社員への労いや感謝に加え、
会社の未来を見据えた「本当の想い」を届けたいとお考えになります。
実は、身内である社員へのスピーチのほうが、対外的発信よりも難しいのです。
会社や社員を想うお気持ちが強いからこそ。
トップは言葉を選び、伝え方に心を砕いていらっしゃいます。
「苦手なスピーチから、もう逃げない」と覚悟を決めたトップの方が、
どのようにしてご自身の想いを社員に届けたのか。
苦手意識の奥に秘められた、発信力の「源泉」に迫ります。
◾️社内向け発信こそ難しい
トップの発信場面は、大きく分けて2つあります。
1つは対外的なもの。カンファレンスや講演、会見、新商品プレゼン。
お集まりでのスピーチや前回記事でもテーマにした株主総会もそうです。
もう1つは社内への発信。戦略の共有、各種会議、年末年始や社内イベントの挨拶、
オンラインやビデオメッセージなど。
これらの発信場面にご一緒して感じるのは、
伝わるように話す点では「社内向け」の方がハードルが高いことです。
たとえば、ご家族や親しい人に大切なことを伝えるとき、
いつ、なんと言ったら良いか?あれこれ考えてしまうことがあると思います。
これと同じように、トップが社員の皆さまに大切な考えを伝えることは、
「想い」が強いからこそ難しいのです。
◾️「苦手」の迷宮から抜け出す決意
かつて、ある経営者の方から「スピーチのトレーニングをしたい」
直々にお電話をいただきました。
起業された会社を拡大される、40代前半のトップリーダーです。
最初のミーティングで、こう仰いました。
「とにかく人前で話すのが苦手。でも、もうこれ以上スピーチから逃がれられません」
何かグッと強く響いてくるものをあり、
(このかたは、スピーカーとして大きなポテンシャルを秘めていらっしゃる)
と直感しました。

◾️ 始まったスピーチの旅
トレーニングが始まり、最初のご登壇は最優秀社員や部署を表彰する
「社内アワード」という大舞台でした。
そこでトップは自ら決断されました。
用意された原稿ではなく、自分の言葉で話したい。
内容作りと伝え方のトレーニングを重ね、いよいよ本番の日が来ました。
会場には全従業員が集まり、表彰式特有の華やかさと緊張感です。
これまでの準備と労力が、きっと本番での自信になられるはず!
そう願いながら、会場の一角から舞台を見守りました。
◾️ 意外すぎた本番スピーチ
アナウンスが流れる中、トップが足早に舞台に上がられ、第一声を発せられました。
(あっ、速い)
練習のときより早口で、このままでは伝わらないスパイラルに入ってしまいそうです。
でも、それは一瞬の杞憂でした。
舞台でスピーチされるトップは、練習とは全く違い、輝いていらしたのです。
言葉に力があり、自然なメリハリもたっぷり。
声や目線にも確固たるベクトルがあります。
そのご様子から
(この方は、天才・・・)
そんなふうに感じました。
トレーニング時間中は静かな表情でいらっしゃいましたが、
その奥には、この輝きが秘められていたのです。
スピーチという「山」の頂上にたった1人で立っていらっしゃるからこそ、
この発信力が現れたのかもしれません。
見事なスピーチデビュー戦でした。
スピーチ後、トップは微かにこう仰いました。
「何をしたか?全く覚えていません!」
◾️ 本番をレビューする価値
本番を拝見した際、必ずレビューを作成してお渡ししています。
・素晴らしかったこと、詳細の分析
・今後さらによくできること
・聞き手への影響はどうだったと考えられるか
・今後のトレーニングに向けて
などを含めます。
今回は素晴らしいスピーチ本番でいらしたこと、
元々そのお力をお持ちだったことを認識していただけるように作成しました。
社内表彰スピーチも回を重ねられ、
トップご自身もだいぶ慣れてきていらした頃です。
新たな「スピーチの山」が現れました。
◾️ ”本当に” 社員に伝えたいこと
社員を表彰する際は、優れた働きを労い、感謝し、全社全体を鼓舞する。
これがスピーチの基本的要素です。
ですが、トップはこう感じていらっしゃいました。
基本的なスピーチは、もう普通すぎる。
もっと自分らしく話したい。
社員に伝えたいこともあるが、それを話していいものか・・・
経営者としてビジネスにさらなる成果を求めるのは当然のこと。
ですが、もっとがんばれ、とそのままスピーチすれば
独りよがりな号令で終わってしまいます。
「会社と社員をもっと強くしたいが、本当の想いは言えない」
そんなご状況でいらっしゃいました。
もう「スピーチは苦手」の段階は終わられ、
新たなスピーチへと向かうタイミングでいらしたのです。
そこで、こうご提案しました。
「思い切って、本音をぶちまけましょう」
◾️ 戦略的言葉選びで「想い」に近づく
もちろん「もっと成果を出せ」とそのまま話すのではありません。
社員が自ら動き出すような言葉に変換するのです。
例えば「もっと結果を出してほしい」は、こうも言えます。
「結果を出す苦しみもあるが、それを乗り越えた先に大きな喜びがある。
私は皆さんに現状でまとまってほしくない。
「もっと大きな世界で、このチームで本気で勝ちに行きたい」
こうすれば本当の想いを乗せたメッセージになります。
その次の表彰式に向けて、そのようにして内容をご準備になりました。
苦手だとおっしゃられていたスピーチの場面を、
少しづつ「本当のこと」を伝えることが出来る場に変えていかれました。

「もう逃げない」と決めてから、
このトップは、着実に山を1つづつ超え、
今も新たな「山」を登っていらっしゃいます。
自ら挑戦を続けるトップの姿勢は、
組織の皆さまにとっても素晴らしいことであるに違いありません。
◾️ 経営者スピーチの源泉
「スピーチは苦手」と仰る方ほど、心を打つスピーチをされるようになられます。
経験上、本当にそうです。
何を発信すればいいのか?
自分の言葉が伝わっていないのではないか?
こんなスピーチの「谷」に入り込むと、なかなか抜け出せないこともあります。
ですがこれらは決してスピーチの伝わる力不足ではありません。
逆に「伝わる何か」がすでにあり、
それが言葉になっていないだけかもしれません。
発信力の源泉は、すでにお一人おひとりの中にあるのです。
◆ 公式ホームページにて、最新トレーニング実績を公開中

社員に伝えたい想いはあるのに、伝えることができない。
そんな想いを抱えていらっしゃらないでしょうか。
ぜひ、ボイスイメージにお聞かせください。
想いを届く形にし、伝わるようにサポートをさせていただきます。
どうぞご気軽にご相談ください。
ご連絡、心よりお待ちしております。
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