スピーチで多い悩みの一つは早口。
「ゆっくり話すように意識する」などという考えは通用しない、手強い癖です。
早口が良くないのは、聞き手が言葉を聞き取れない、意味がわからなくなるというマイナスが生じるためです。
そして、話の内容より「あの人はとにかく早口」とネガティブなラベルが張り付いてしまいます。
すぐに対処できる方法はないか、と工夫を凝らされたトップリーダーがいました。
安倍前総理です。
例えば
「この問題に関しましては、国民の皆様のご意見をお聞きし、検討をしてまいりたいと思います」
これを安倍さんは以下のように話しました。
「この、問題に、関し、ましては、国民の、皆様の、ご意見を、お聞き、し、検討をして、まいります」
読点(、)をたくさん打ち、そこで間を取って話すのです。
上記はわかりやすく示すため少々誇張していますが、とにかく普通なら切らないところでも言葉をどんどん切るのです。
こうすると、聞く側はひとつひとつの「言葉の音」を認識しやすくなり、結果、早口であっても聞き取りやすくなるのです。
この特徴的な早口対処法、私はこれを「ブツ切れ話法」と呼ばせていただいております。
国のトップとして、誰にでもわかりやすく伝える責任がある。その役割を果たすため、ご自身で実体験の中からこの手法を見出されたのだろうと思います。
スピーチにおける安倍前総理が残したレガシーのひとつ、と捉えておりまして、早口な経営者の方には必ずお伝えしております。
公式ホームページ「サービス」で「分析(アナリシス)」をご紹介しています。ぜひご覧ください。
▶︎ サービス https://voice-image.com/service/
▶︎各種お問い合わせ先 https://voice-image.com/contact/