こんにちは、スピーチコーチの森裕喜子です。
3月は年度末。
一年の締めくくりと
次の飛躍に向けた準備のときですね。
社長の「ひとこと」を期待する社員は多いですから、
ぜひ無難な挨拶で済ませず、
心が動くようなスピーチにしていただけたらと思います。
大事なときこそ、社員の心が動く話をしたい!
社員の心に響くスピーチ 基本構成
年度末を意識した話の構成例です。
どのような業種の会社でもお使いいただけたら、
と思いまして、
基本的な3つの要素でまとめています。
1. 感謝の言葉
例「皆さん、一年間お疲れ様でした。
日々の努力で会社を支えてくれたことに
心から感謝します」
2. 一年の振り返り
例「今年は〇〇プロジェクトの成功、
新たな市場開拓など
大きなチャレンジをしました。
困難もありましたが
皆さんの努力があったからこそ
乗り越えられました」
3. 来年度の方針・ビジョン
例「変化が激しい時代だからこそ
我々も進化し続けなければなりません。
来年度は『〇〇』を掲げ
さらに成長していきましょう」
〜〜〜〜〜
シンプルでわかりやすい構成ですが
(なんだか響くものがない・・・?)と
お感じかもしれません。
そうなんです。
このまま話すだけだと、いわゆる「無難な話」。
それでは困りますね、
今回の重要ポイントはここからです。
心に響くスピーチに欠かせない2つの要素
平凡な話で終わってしまうスピーチには
「エピソード」と「感情」が不足しています。
先ほどの構成にぜひ加えたいのは、
次の要素です。
1. 具体的なエピソードを盛り込む
「今年は〇〇プロジェクトが成功した、
チャレンジが成功した」
これだけなら事実の羅列。
そこに具体的なエピソードを加えれば
聞く人の気持ちが動く話に変わります。
「〇〇プロジェクトが成功するまでに
大きな壁がありましたよね。
Aチームが急なトラブル対応で奔走して
Bチームが徹夜で資料を作り直したりした。
あの時、私も内心かなり不安でした」
リアルな出来事を描写していくと
グッと説得力が増します。
2. 社長自身の「感情」を伝える
記憶に残るスピーチには
話す人の「心の動き」が表れているものです。
「今年の〇〇プロジェクト、
正直、途中、くじけそうでした。
でも、皆さんがすごく頑張ってくれたから結果が出た。
本当に感動しました!」
こんなふうに詳細を話すのは面倒、要点のみ話せばいい、
という考えだと、
今の時代を生きる社員には響きません。
また、話を綺麗にまとめようとして
格好のいい言葉や
よくある慣用句だけを並べてもダメ。
ぜひ、ご自身の「感情」を口にしてみてください!
実際のスピーチトレーニングの中でも、
この点は努めてお伝えしています。
というのも、
気持ちや感情は「ビジネスファクト」ではないため、
話し慣れていない方も多いからです。
ゆえに意図的に言語化しようとすることが
必要です。
でも、話せば効果は大きい!
「そうか、社長はそんな気持ちだったんだ」と
思わず社員が共感してしまいます。
人を動かすスピーチの鉄則
大切な場面のスピーチでは、
・具体的なエピソードで記憶に刻む
・社長ご自身の気持ちを語る
この2つを忘れないでください。
ご自身の心が動く言葉だからこそ、
聞き手も、心を動かして聞けるのです。
社長の言葉の力で、
社内の心をひとつにまとめ上げてください。
そして、素晴らしい新年度を
お迎えください。
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