スピーチの場でのお辞儀。どんな風にしていらっしゃいますでしょうか。
毎日当たり前に何度もしている、たった数秒の行為。
実は話の内容や声、スピーチ全体の価値にも影響します。
改めて、お辞儀を見直してみてください。
◆いろいろなお辞儀
スピーチでのお辞儀。世間で見かけるものは実に様々です。
気になるものを挙げてみます。
- マイクの頭を叩いてチェック、そしてお辞儀
- マイクにぶつからないよう、体を斜めにしてお辞儀
- 目は前を向いたまま、ちょこんと会釈
とりあえず頭を下げただけでは、良いスピーチを期待できない感じがしますね。次はもう少しきっちり見えるもの。
- 手を前で組んだまま頭を下げる
- お尻やズボンの脇の縫い目に手をおいて行う
何も問題なさそうですが、経営者としての堂々とした印象は弱くなります。その要因は手の位置。前で組んでいると体が小さくなって遠慮がちに見えます。ズボンの脇だと、上体を直角90度にまで倒す過度にカチッとした雰囲気も感じます。
- 背中が丸くなる
- 脚を肩幅くらいに開いたまま、頭を下げる
これらは弱々しかったり、ちょっと間が抜けて見えたりします。
◆お辞儀で心を通わす
どんなお辞儀が経営者のスピーチにふさわしいのか、話す前に有効な動作なのか。
責任感や信頼感が必要です。お辞儀はそもそも相手と呼吸を合わせるもの、心を形にして表すものだと言います。日本人が行ってきた本来のお辞儀はそういうものでした。でも、日々繰り返すうち、その意味を忘れているように思います。
スピーチという公の場だからこそ、言葉で心を表すわけですから、お辞儀を大切にしたいものです。
「礼に始まり礼に終わる」丁寧でゆったり安定したお辞儀がふさわしいでしょう。
◆スピーチを引き立てるお辞儀
当方では「小笠原流礼法(弓馬術礼法)」で教えていただいたお辞儀を取り入れています。
800年以上続く武士の立ち居振る舞いは動きに無駄がない上、堂々とした安定と信頼感があります。経営者の登壇時にふさわしいと考えています。
- 腕は脇に垂らした良い姿勢で立つ。
- 背筋を伸ばして、頭を下げていく
- 手の位置は、腿から膝上へと滑り降りるようにする
自然体で立ち、頭を下げます。余計なものがなく合理的なものです。シンプルだかこそ、聞き手への敬意、心持ちが表れます。
呼吸も整うお辞儀ですから、最初の第一声も出やすくなります。
聞き手には「よし、この人の話を聞こう」と思っていただけるお辞儀だと思います。
聞き手への敬意を表し、呼吸と気持ちを整えるお辞儀。
スピーチをきっかけに、改めて見直したいお辞儀の価値。
毎回大切にして行いたいスピーチの儀式です。
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