こんにちは。森裕喜子です。
なにごとも繰り返し続けていくと、
いつの間にか本来の意味を忘れていることが
あります。
例えば、多くの会社が行う「朝礼」も
その1つでしょう。
事務連絡をしたり、
社員が持ち回りでスピーチしたり。
社長がメッセージを出す場面でもあるので、
スピーチトレーニングでは
朝礼を活用した発信力強化策を取ることも
しばしばです。
過去には、社長が会社の歴史を語って
社員が学べる時間に充てたこともありました。
所要時間は会議に比べて短くても
とても大切な場面ですよね。
せっかくの朝時間、
朝礼をぜひ見直してみませんか。
朝礼改革で「朝時間」を活力の場に!
朝礼の目的
朝礼をアップデートする際は、
まず実施目的を明確にします。
会社によって様々な目的があるはずですが
「やるのが普通だから、特定の目的はない」とか、
「朝礼をすること自体が目的」のように
なっていたら、危険信号ですね。
目的の例では
『現時点での課題共有』
『皆で元気に一日を始めるため』などなど
あると思いますので、
それをきっちりと言語化します。
そうしたら次に、
朝礼でスピーチする際の
内容をグレードアップしていきましょう。
社員の意識を変える朝礼スピーチ、3つのポイント
1. シンプルなメッセージを伝える
朝礼のスピーチでは
「記憶できるくらいに短いメッセージ」を
必ず出しましょう。
定期的に行うスピーチであるため、
その日・その時に合ったタイムリーさを含めて決めます。
例えば「今月の目標は〇〇」
「新年度こそ ”お客様第一”を徹底しよう」のように。
いつ話しても良いようなメッセージだと
ニュース性が弱く、
聞き流されてしまいます。
2.共感できるストーリーを入れる
メッセージをひとり一人に届けるには
具体的なエピソードが役立ちます。
例:「先週、お客様からこんな嬉しい声をいただきました・・・」
「XXさんが、こんな活動をしました・・・」
スピーチトレーニングを行う中で感じていることですが、
経営者はポイントだけ話すことに慣れていて、
こういったストーリーは
端折りがちな方が多いようにお見受けします。
でも、これは欠かせませんから
意図的に話すように努めてください。
そして、コツは、意外性の高いエピソードを選ぶこと。
その方が記憶に残ります。
ぜひ詳細まで具体的に話してください。
3. 双方向コミュニケーションを取り入れる
一方的に話して終わらないことも大切。
「このルールを実践するために、あなたはどんな工夫をしますか?
今すぐ3つ、頭の中に出してみてください」
のように問いかけをすると、
聞き手の主体的な行動が促がされます。
「話の型」を使ってまとめる
この123を順に話すと、
スピーチとして形になります。
1 結論:「今月の目標は〇〇です・・」
2 具体例:「△△さんが〇〇を達成しました・・」
3 問いかけ:「あなたならどうしますか?」
もっと聞き手の興味を強めるなら、
2のエピソードから話し始めるのも良いですね。
まとめ:「価値ある朝礼」に変えるステップ
朝礼改革の1つの方法は、
まず目的をはっきりさせること。
そして、話すタイミングにあったテーマを選び、
・シンプルなメッセージ
・共感できるストーリー
・行動につながる問いかけ
を取り入れる。
話す時間は長くて3分。
「もう少し聞きたい」くらいで終えます。
日々のビジネスを
さらに良い方向へと変える「朝礼」、
ぜひ実践してください。