こんにちは、スピーチコーチの森裕喜子です。
話していたら急に頭の中が真っ白に・・・
スピーチで最も怖いこと!?ですね。
いえいえ、そんなことはありません。
こんな頼もしいエピソードがありますよ。
あるライブ録音で
往年のジャズ歌手、クリス・コナー。
ライブレコーディングで
バラードを歌っていました。
彼女はあるとき、高い音で叫びました。
”I forgot the lyric for this tune…”
(ここの歌詞、忘れたわ!)
歌詞がぶっ飛んだんですね。
でも彼女はジャズシンガー。
どうしようなんて考える間もなく
体が動いてメロディーも歌詞もフェイク(=変えて)して
こう叫んだのです。
まるでトランペットが高音で鳴り出したみたいに。
自分でも笑ってしまうくらいの
反射的な行動だったんでしょう、すぐその後に
バンドマンにつぶやいた。
”Keep going・・・”(続けて・・・)
あたしここ歌えないけど、演奏続けてね、と
指示したんです。
ツワモノ!
これぞジャズ
しばらく歌わずに黙っていた彼女。
歌詞が頭に戻ってきたようで
ケロッと歌い続けました。
ふふふ。ハプニングさえも音楽の一部にしてしまう
ジャズがおもしろさ。
クラッシック音楽だとこうはいきません。
ジャズは自由だ。そしてスピーチも。
スピーチで真っ白になったら
スピーチでも言葉が飛ぶ、
頭が真っ白になることはあります。
準備を重ねていても、そういうことはある。
私もあります。
それならジャズ的な手を打ちましょう。
リカバー方法2つ
話す内容が飛んで真っ白になったら慌てず、
「きたな」くらいの気持ちで受け入れましょう。
そのあとは、
1)黙って言葉が戻るまで待つ
2)その場で出て来る言葉で話し続ける
事前にきちんと準備をしていれば1も2もできです。
2にトライして欲しい、
スピーチは「ライブ」だから!
話すことの即興性
そもそも「話す」という行為をしているときは
いつも私たちは即興で言葉を出していますよね?
(次は、この言葉)と随時考えて
話す人はいないでしょう。だから
一瞬真っ白になってもそこからまた続ければ良いです。
話すための事前準備をした通りに話そうとするから
真っ白になると慌てるんです。
焦って慌てるとすべてがダメになります。
話し手が少しくらい言葉に詰まっても
聞き手は気にしません。
一瞬の真っ白を気にするのは
話し手のあなただけ!
トラブルさえも楽しめる度量。
これがスピーチというライブの醍醐味なのです。
それを覚悟で日々精進しましょう!
ちなみに・・・
準備不足で真っ白になったら
それはもう自業自得、論外ですね。
スピーチは眉間にしわを寄せて苦しむものではありません。
聞き手と共に共有するビジネスのエンターテイメント。
そう思っていただけるように、
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