こんにちは、森裕喜子でございます。
社長の立場とあらば
「聞く人の心を揺さぶる話で
強い影響力を持ちたい」と
お考えでしょう。
聞き手を引きつけるには、例えば
・冒頭ツカミで聞き手を笑わせる
・問いかけから入る
などのちょっとしたコツもありますが
正直、社長には物足りないはずです。
というのも、社長の話は
ビジネスを成功させるための
1つの重要手段。ですから
ちょっとおもしろい程度では
こと足らないからです。
社長がいざという時に欲しいのは、
社員のやる気が上がる
社長や会社のことをもっと好きになる
そんな強いインパクトがある話では
ないでしょうか?
ぜひ、そうしていただけるように!
そこで今回はその第一歩を
踏み出せる方法をお届けします。
まず知っていただきたいのは
人の何に心を動かすか
「感動が起こる」仕組みです。
人が心を動かしてしまう状況の裏側には
必ず「意外性と共感」が共存しています。
簡単にすると
「なんだこれ?」と「いいな」の
相反するものが同時に起きる状況ですね。
これは商品でもサービスでも、
エンタメでも同じです。
最近ではNHKの大河
『どうする家康』で
うまく使われています。
天下の徳川家康公も
若い頃は人形遊びをしたり
戦場から逃げてしまうなど
意外なことの連続。
一方、だからこそ視聴者は
「人」として共感できる。
さすがはプロの脚本家ですね。
我々もこんな風に人を惹きつける話を
できたらいいですね。
でも、とてもじゃないけど難しい・・・
と思われますか?
実はそうでもないのです。
社長だからこそできる話
があります。それは
社長ご自身の失敗談。
これまで多くの挑戦をされたであろう社長。
その分、うまくいかなかったことも
おありでしょう。
失敗あってこその成功ですから。
今の社長のお姿からは想像しがたい失敗談には
あなただけの「意外性と共感」が
含まれています。
失敗談は強く人を惹きつけます。それは、
・予想できないドキドキハラハラの展開
・喜怒哀楽の全て
・教訓や学び
などが含まれているからです。
社長のリアルな物語に
社員はドキドキしながら話を聞き、
ますます社長と会社のことを
好きになるでしょう。
さらに、話す側として嬉しい点もあります。
それは
構成に悩まなくていい
ということ。
・時系列で
・いつ何がどうなったか
を順に話せばストーリーになる。
これは話しやすいですね。
でも必ず含めていただきたいのが
・失敗したとき、立ち直ったときの「感情」を言葉にする
・失敗から学んだことをプラスする
この2点を加えれば
もうただの失敗談ではありません。
あなたの生き様や仕事観、さらには
会社のミッションやビジョンにもつながる
立派なスピーチになりえます。
ということは、
あらゆる場面で社員の心に響く話
です。時節の挨拶、キックオフ、
社内イベント等色々な場面で話せます。
スピーチの内容に困らない。
これはかなり大切なことだと
思います。