こんにちは。スピーチコーチの森裕喜子です。
原稿と緊張
スピーチ前、シーンと静まり返る会場で
胸ポケットから原稿を取り出す。
人々の視線が手元に集まっていると感じながら、
黙々と手を動かす数秒の空白に
(やっぱり原稿は無いほうが良かったな)
と思いながら
さらに緊張が増した・・・
そんな経験はありませんか?
今はプロンプターも使われますが、
大切な場面はやはり紙の原稿が主流。
原稿を見ながら話すことは
決してマイナスではありません。
でも聞き手からすると、
やけに気になってしまうのです、
話し手の「原稿の扱い方」が!
数秒で決まる「影響力」
原稿に触ることは、
話し出す前に行われますね。
ですので話の内容よりも先にこの所作が
発生します。よって、聴衆は
非常に高い集中力でこの数秒を注視します。
そして「この話し手はどんな人か」を押し測っています。
スマートな原稿の扱い方
原稿ありきのスピーチで、絶対に譲れないことは
・落ち着いて原稿を取り扱う
・棒読みをしない
この2点。
それにはまず、
どんなに緊張していても
ゆったりと歩いて演壇に向かいます。
そして原稿を取り出す際も、
さらにゆっくりと、
着実に1つ1つ行動します。
コツは「2倍ゆっくり」
この部分はスピーチトレーニングでも
しっかり練習します。
その実績から言えるのは、
「普段の2倍くらい、ゆったり」が大事!
スローモーションか?と思うくらいで
ちょうどいいです。
この間、もちろん長めの沈黙が訪れますが、
恐れなくて大丈夫。冒頭から
(このスピーカー、落ち着いてるなあ〜)
と聞き手に思ってもらえるならば、
もうそれだけで圧倒的信頼感を得たも同然です。
棒読み対策にも
そして次、棒読みを防ぐ最大のコツは
一文を言い終えるタイミングで
原稿から顔を上げ、聴衆を見ます。
ゆ〜ったり、行ってください。
すぐに次を話さなくちゃ、なんて慌てない。
原稿だけを見て話し続けると、
最も危険な棒読みが発生しやすくなります。
御法度です!
スピーチを終えたら、
これまた超スローモーションで
静かに原稿を畳み、スムーズにポケットに戻す。
そして、
ゆっくり歩いて舞台袖に帰ってください。
立ち居振る舞いが「イメージ」に
スピーチの「内容」はもちろん大切ですが、
1つ1つの所作をゆったりと行うだけで
印象が大きく変わります。
そして原稿の扱いはスピーチの「見せ場」とも言える瞬間。
トップの立ち居振る舞いの最たる場面なのに
台無しにしている人が
多すぎます(力説)!
気持ちがどれほど緊張していても、絶対に
慌てて行動してはいけません。
スローな動きをすれば、気持ちも呼吸も整います。
本音では激しく緊張していても
行動だけは無理にでも落ち着き払って
行いましょう。
スピーチは体から入る。これが正解です。
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