「あなたはメッセージをどう受け取ったのでしょう。私はみんなが話題にしてくれたらいいと思って」
先ほど優勝した全米オープンテニス表彰式で、インタビュアーの質問にこう返した大坂なおみ選手。誰がこんな言葉を想像できたでしょうか。
インタビュアーはこう問いました。
「あなたは7つの試合で7つのマスクをつけ、7つの名前を記しました。どんなメッセージをだったんですか」
これに答えずして答えた大坂選手、見事な質問返しです。
普通なら「私はただみんなにBLM問題を考えて欲しかったんです」と自分の意見を述べるでしょう。これでも充分パワフルですが、彼女はもっと直球ストレートでした。
「あなたはどう思いますか」
問いに答える前に、自分が欲しいものを突き出したのです。
インタビューでの質問返しはインパクトが強く、時に危険さえ伴います。
でもここをやりきってしまうのが大坂なおみ選手。私は私であるという強さです。
初めて世界チャンピオンになったのは2018年、パワフルなプレーとは裏腹な親しみ湧く話ぶりに世界中が共感しました。
今回、全米OP決勝戦の第1セットを落としても優勝したことも快挙だそうですが、インタビューでのやりとりこそ歴史に残るでしょう。
テニスの実力、
自分の言葉でさらりと強烈なメッセージを表現する個性とセンス、
偉大な22歳。
もう「なおみちゃん」とは呼べません。
<大坂なおみ選手 インタビューの様子>
https://www.wowow.co.jp/naomiosakamovie/