原稿は暗記不要、覚える必要なし。経営者のスピーチを支える「1枚のお守りメモ」

スピーチ基礎力

こんにちは、森裕喜子です。

「本番で頭が真っ白になったら・・? 」
「話す内容をすべて完璧に覚えておかなければ・・!」

重要なスピーチを前に、
そのようなプレッシャーを抱える方は
決して少なくありません。

一言一句を暗記しようとするあまり、
かえって言葉に詰まってしまう。

これは決して記憶力の問題ではなく、
言葉を正しく届けたいという
責任感の現れではないでしょうか。

ですが、もし「暗記」する必要がなく、
さらに、そうすることで
ご自身の生きた言葉が
もっと自然に聞き手へ届くとしたら 、
どうでしょう。

今回の記事では、
経営者のスピーチ現場で実際に取り入れている
「1枚メモ」の工夫をご紹介します。

これは、単なる原稿の代わりではありません。
話すご自身が本来お持ちの力を 本番で発揮し、
安心して言葉を届けるための戦略ツール。
そして、無事スピーチが届くための
「お守り」でもあるのです。

◼️なぜ「1枚メモ」が力を引き出すのか

記憶した内容を思い出せるか、
不安になってしまう。
本番で社員の顔を見たら、
原稿の内容が飛んでしまった。

これらは、本番特有の緊張下では
起こりうること。

話す内容のすべてを覚えておこうとすることが
緊張の引き金になります。

であれば、 話す内容のすべてを
「暗記する必要がない」とできれば、
安心して話しやすくなります。

一字一句書いた原稿ではなく、
話しやすい「メモ」が手元にあれば、
スピーチへのプレッシャーは
大きく軽減されます。

実際、多くの経営者の方が
この方法で 「原稿を持たずに、自然に話せました」
と実感されています。

社長の「メモ」ご活用法(実例)

かつて、ある経営者の方が、
年始のキックオフスピーチに向けて
マンツーマンスピーチトレーニングを
実施されました。

その際、このメモを使った方法で
準備を進めました。
「とても話しやすくなった」と
実感してくださり、大変お喜びいただけました。

本番でも、その小さなメモを使って
ご登壇の予定でした。
ですが、見ると、お手元には何も
お持ちではありません。

会場の奥で本番のご様子を拝見していた私は、
(あれ?)と思ったのですが・・・

スピーチが始まってしまいました。
ですが手元をご覧になることは一切なく、
目線は社員の方にしっかりと向けられていて
至極自然体でお話しになっていらっしゃいます。
まるで、その場で、社員の顔を見ながら
お話しになっている、そんな雰囲気でした。

トレーニング中では、確かに
メモをご覧になりながら練習をしていらしたのです。

でも、それを繰り返すうち、
話す内容を自然と体に記憶されたのでした。

スピーチ本番後、さりげなく
「メモは、お持ちにならなかったご様子ですね」と
申し上げましたら、
軽く胸を叩かれて、内ポケットから
「お守りにしてました」
ニコッとされながら、
メモを見せてくださいました。

なんと、頼もしくていらっしゃることでしょう・・・

社長の素晴らしいお力とお心に、
とても嬉しく、ありがたく感じ入りました。

◼️ 伝える力を引き出す「1枚メモ」作り方

スピーチで大切なのは、
内容のすべてを覚えることではありません。

最も伝えたいことを「見える化」しておく。

それだけで、言葉を届ける力は大きく変わります。

スピーチの機会を控えていらっしゃる方には、
ぜひ以下の「3つの要素」だけを書き出した
「1枚メモ」の作成をおすすめします。

・冒頭のメッセージ(最も伝えたい想い)
・本文の3つの要点
・最後のまとめ(冒頭と同じメッセージ)

キーワードでざっくりと書き出します。
これで、一目でスピーチ全体の流れが把握できます。
そして、話す際には、その流れに沿って進めます。

このメモは、原稿のように「読むため」
のものではありません。

ご自身の言葉の現在地を「見るため」の工夫です。

暗記を手放すからこそ、
ご自身の生きた言葉が、 本来の熱量で
聞き手へ届くようになります。

メモを見ながら何度も練習をするうち、
自然と話す概要が記憶されますので、
先ほどの実例のように、
本番ではメモを使わなくて済む方も
少なくありません。

そして、何よりも、
ご自身本来の「伝える力」が引き出され、
自分の言葉で話せる。

これは一字一句の原稿があると、
逆にしづらくなってしまうのです。

ぜひ、ご自身らしく話すという点でも、
この1枚メモの方法をお試しいただけたら
と願います。

■ 追記:原稿通りに話せないとお悩みの方へ

「聞き手の顔を見たら想いが溢れて、
話がまとまらなくなってしまう」という場合には、
ぜひ、下記の記事も合わせてご覧ください。 

一字一句の原稿はもう書かない!「読む」から「伝える」へ。ラクに話せる“メモ式”準備法

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森 裕喜子

経営者のマンツーマンスピーチトレーニングとスピーチ戦略のサービスをお届けしております。トップアスリートのメディアトレーニングも多数実施。

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森 裕喜子

トップリーダー、トップアスリートのスピーチプレゼン戦略 VIC/伝える力でマーケティングする。マンツーマントレーニングとコンサルティングをしております。

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