現場の記録【全国会議】あえて「言語化しない」スピーチ戦略。数千人の心を動かすトップの伝え方

お客様の声・トレーニング実例

こんにちは、森裕喜子です。

この記事は、弊社ボイスイメージが
実際にサポートさせていただいた、
ある経営者さまのご登壇の記録です。

◼️「自分ごと」で聞いてもらえるように

「社員一人ひとりに、
会社の方針を『自分ごと』として
聞いてほしい」

全国会議やキックオフなど、
重要な場面で登壇されるトップの皆さまが、
等しくそう願っていらっしゃるでしょう。

ですが、数千人規模の組織ともなれば、
聞き手は本当に千差万別です。
デジタルネイティブの若手社員から
長く会社を支えていらっしゃるベテランまで。
世代も違えば、立場も、価値観も
多様化しています。

その多種多様なメンバー全員に
同じ想いを届けるには、
どう伝えればよいのでしょうか。

◼️「言葉一つ」で解決しようとしない

ある商品を世に出すとき、
ターゲットの心を動かすルートを
緻密に設計する。
これはマーケティングの発想です。

スピーチもそれと同じように
「どう届けるか」という
戦略を描くことができます。

スピーチの場で
一瞬で聞き手の心をつかむ
力強い「ひとこと」を発する戦略は、
大変有効であり、いわば大基本。
スピーチトレーニングでも、
いかにしてパワフルな言葉を発するかを
体得していただくことを
大切にしています。

また、どんなスピーチ戦略を取るか?
を決めるには、まず「どんな聞き手なのか」
を深く把握することが欠かせません。

その上で、基本のセオリー通りに
言葉を届けるのが最善か、
あるいは、そうではないのかを判断します。

真に戦略的なスピーチを行うためには、
逆もまた真なり。
すなわち、言葉一つで解決しようとしない
という逆アプローチが、
時に組織を大きく動かすこともあります。

◼️広報チームの想いと掛け合わせたスピーチ戦略

以前サポートさせていただいた
歴史ある企業さまの全国会議。

社長のマンツーマントレーニングだけでなく、
広報部の皆さまにも長期的に伴走し、
オンライン発信や記者会見など、
数々の舞台をご一緒してきたお客さまです。

社長ご自身も、広報部の皆さまも、
「どうすれば多様な社員に深く伝わるか」
に常に真摯に向き合われていました。

今回の全国会議に向けて広報部の皆さまは、
会社として伝えたい想いを込めた
素晴らしい「動画」なども
ご準備されていました。
それらのお考えとご準備を最大限に活かし、
私から、大きな軸となるスピーチ戦略を
ご提案しました。それが、
「一番伝えたいメッセージを、あえて言語化しない」
という戦略でした。

◼️具象を語り尽くし、思考を刺激する

今回、会社側が最も伝えたかった想い。
それは、ご提示になっている今後の経営戦略に関して
「一人ひとりが危機意識を持って取り組む」
ということでした。

普通のスピーチの方法論ですと、
社長から、「みなさん、一人ひとりが危機意識を持ち、
取り組んでください」のように、
明確なひとことをお伝えすることが
大切です。

ですが、この組織のメンバーの皆さまがお持ちの
素晴らしい特性を考慮すると、
そうしない方が良いと考えました。

あえて言語化しないことによって、逆に
「自分ごとにしやすい」場合が
あるからです。

そこで、明確な「ひとこと」の代わりに、
ビジネスの現状把握ができる詳細データを
社長の口から徹底的に、ファクト(事実)として
語り尽くしていただくことも
ご提案しました。

世代や立場が違うと、
現状把握の仕方に違いが生まれます。
ですので、あえて客観的な事実を、
1つの認識の軸を持ちながら
社長がご提示されることに
価値があるのです。

こうして現状を共通認識とすると、
聞き手それぞれの思考が動き始めます。
「今の状況は、こういうことか」
「であれば、新たな戦略で私の部署は・・・」
などと、一人ひとりが自ら考え、探索し始める。

社員がそれぞれのルートを辿りながらも
最終的には、
「私たちは今、危機意識を持って
取り組まなければならない」 という
一つの想いへとたどり着く。

これが、状況を自分ごととし、
自ら答えを見出そうと動き出すための、
緻密なルート設計です。

◼️トップご自身の「スイッチ」が入った瞬間

さまざまなご準備を経て迎えられた本番の日。
会の冒頭で、
社長がプレゼンテーションをされました。

現状把握のための事実を、
社長自らの声と話し方で克明に
伝え切られました。

現状把握のファクト解説をされる部分では、
ひとつひとつの情報が深く現実を示し、
皆さまも改めて納得されているご様子でした。

また、社長ご自身が普段から
お感じになられていることもお伝えになり、
そのリアルな心情にも
大きな説得力が感じられました。

社長ご自身でも「伝わっている」という手応えを
感じられたご様子で、
このことが、さらに社長ご自身の
「発信力のスイッチ」を強く押したのです。
プレゼン後にもさまざまな場面で
お話しになられ、中にはその場で
即興で話される場面もありました。
その際、ご自身の言葉が次々と湧き上がり、
社員の皆さまも明らかに
強く感じ入っていらっしゃいました。

社長の言葉の重み、強さ、そして親しみ。
ライブの場だからこそ、そのエネルギーは
どんどん加速し、
社長の圧倒的な熱量が
全国会議の空間に満ちていきました。

◼️ 一番伝えたいことを、聞き手と共に見出す

人が集まって作られる「組織」。
その思いを1つにすることは、
会社の規模や歴史の長さにかかわらず、
新たにスタートされた組織にとっても
決して簡単なことではありません。

だからこそ、今回のように
「あえて言葉にして答えを渡さずに、
共に想いを見出していく」
という伝え方の新たな工夫は、
どんな組織においても、
非常に新鮮な体験になります。

それが聞き手を目覚めさせ、
社員一人ひとりの新たな可能性を開いていく。
私には、そのように思えます。

◼️ 経営をサポートする「スピーチ戦略」

スピーチは、単に用意された原稿を
読むことではありません。
話す人の声、言葉、身体、そして
組織の在り方までもが一体となって初めて、
聞き手を動かす力になります。

そして、その力を最大化するための
「スピーチ戦略」に、 たった一つの正解は
ありません。

会社の現在の状況。
社員の皆さまの特性。
想いを届けるタイミング。

それらを深く見極めたとき、
基本のセオリー通りに言葉を届けるのが
最善であることもあれば、
今回のように、あえて基本を手放し、
逆転の発想でアプローチする場合もあります。

その時々で最も効果的な戦略を柔軟に描き、
本番で確実に届く状態へと伴走していく。
これこそが弊社ボイスイメージならではの強み
であり、スピーチコーチの役割です。

経営トップの大切な想いを
本当に届く形へ整える。

そのためのスピーチ戦略について、
少しでもご興味がお持ちいただけましたら、
どうぞお気軽にご相談ください。

実際のご状況、ご登壇環境や目的に合わせて、
柔軟に対応いたします。
次の大切な本番に向けて、ぜひ、
新たなご準備をご検討いただけましたら幸いです。
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◆ 公式ホームページにて、最新トレーニング実績を公開中

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2026年春までの弊社実績を公開しました。
数多くのトップリーダーの皆さまと共に積み重ねた、
確かな歩みの記録です。ぜひご覧ください。
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森 裕喜子

経営者のマンツーマンスピーチトレーニングとスピーチ戦略のサービスをお届けしております。トップアスリートのメディアトレーニングも多数実施。

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森 裕喜子

トップリーダー、トップアスリートのスピーチプレゼン戦略 VIC/伝える力でマーケティングする。マンツーマントレーニングとコンサルティングをしております。

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