そこに「人の体温」がなければ、心に響く言葉にはならない。
AI時代だからこそ、逆に、人が行うスピーチの本質が見えてきます。
それは一体どういうものか?
具体例を交えて紐解いていきます。
◼️完璧に見える原稿はつまらない
先日、元総理大臣が番組ゲストで話していました。
秘書が過去のスピーチをすべてAIに読み込ませて、
原稿をつくってきたそうです。
それを見て元総理、
「こんなことができるのか」
驚いたそうです。そしてこう続けました。
「だけど全然、おもしろくないんだよね」
◼️きれいなら、それでいいか
まるで自分が作ったような原稿でも、
とても立派に見える文でも、つまらない。
たしかにそうだろうと思います。
AIがつくった文字の羅列は「生身の身体」を通ってきていない。
一見よくできていても、言葉に血が通っていない。
AIは、言葉の「意味」は知っていても、その意味を感じないのです。
◼️ 生きていない文章では、話せない
「何を話そうか」と考えると多くの場合、
まずパソコンに向かって文章で書こうとします。
頭で言葉を出そうとすると、
声で話すときのような「生きた言葉」が出てきません。
文法や構成をきちんとしたくなり、
話すときのリズムが失われてしまうからです。
「声を出す」には、当然、息を吐く。
息を吐いて言葉を出し、息がなくなったら吸う。
この「呼吸のリズム」が「話す」につながっているのです。
でも、頭で書くときはどうでしょう?
呼吸を意識して書く、という人はおそらくほとんどいません。
声に出していないなら、呼吸のことは忘れます。
そして文法も構成もきちんとすることが第一義になる。
すると、出てくるのは「頭のための文章」であって
「声に出せる話」「話て伝えるための言葉」にはならないのです。
それが極まったのが、AIが出してくる文章。
スピーチは最終的に「声」で出すもの。
だから「こんなことを話したいな」と思うものを
最初から声で出しましょう。
録音してもいいし、キーワードをメモしてもいいです。
そして、最終的に伝わる形にしていけばいいのです。
◼️ トップの具体例
実際にこの方法でご登壇された実例でご紹介します。
会社創立の節目に登壇された経営者の方。
会社の軌跡が網羅された原稿を用意されていたのですが、
声で言葉を出していく方法に切り替えました。
内容にご自身らしさと説得力が出て、
社員の皆さまの興味を強く引くスピーチになりました。
(詳細はこちらの記事へ)
社内表彰式で話すことになったトップの方は、
「スピーチは苦手」と仰りながらも、
ご自身の言葉で話せる内容がまとまりました。
(詳細はこちらの記事へ)
◼️AI時代に求められる「体温」がある言葉
映画『英国王のスピーチ』で、
吃音に苦しむ主人公がこう叫ぶ場面があります。
「私には声がある!(I have a voice!)」
私には言葉がある。声がある、話す力がある。
AIがどれほど進化し、完璧な文章を瞬時に生成するようになっても、
人の「声の力」を代行することは決してできません。
今こそ、ご自身の中にある声の力をあらためて思い出すタイミング。
トップの「生身の声」だからこそ、人の心が最も動くのです。
次回2回目の【声とAI】では、想いを真っ直ぐに届けるための
「身体の表現」伝え方(デリバリー)を紐解きます。
<ご案内>
トップの心のなかには、
人の心や組織を動かす「物語」がすでにあります。
大切なご登壇で、ぜひご自身だけの言葉と伝え方でお話しいただけますよう、
弊社がお手伝いさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ・個別相談はこちら】
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