自分の言葉で話せる「スピーチメモ」 一字一句の原稿なしでも、話は崩れない

スピーチ基礎力

こんにちは、森裕喜子です。

「社内イベントに向けて、
土日を使って完璧な原稿を書いたのですが…
いざ本番、社員の顔を見たら、
伝えたい想いが溢れてきてしまいました。
それで原稿とは違うことを話し始めて、
まとまらなくなってしまいました」

ある勉強会で、そんなご経験を
話してくださった方がいらっしゃいました。

ご本人は
「スピーチって難しいですね、失敗しました」
と悔やんでいらっしゃいましたが、
果たして、そうでしょうか。
私はむしろ、そこに素晴らしい力を
感じました。

目の前の社員に直接言葉を届けたい。
その強い想いと熱量は
トップリーダーが本来お持ちの
素晴らしいパワーです。

ただ、その熱量を乗せるための器が、
一字一句書かれた原稿では
結果として充分ではなかった、
ということなのです。

■ 完璧な原稿が「言葉の熱」を奪う理由

実は、スピーチ原稿を
完璧に書き込めば書き込むほど、
本番で「本当に伝えたい想い」との間に
ギャップが生まれます。

これは、残念ではありますが
スピーチやプレゼンで常態化しています。

間違えないように、原稿通りに読む。
これに強く意識が向くと、
話し手は、熱心に「読む」という行動を取ります。

自ずと真剣な表情になり、
聞き手からは「棒読み」に感じられ、
聞き手との双方向コミュニケーションは
当然、生まれにくい。

「読む」という行動は、相手に「聞く」を
求めることになり、単なる情報提供なら
それでいいでしょう。

ですが、せっかくのスピーチです。
ぜひ、伝わるように話して
聞き手の心を動かしたい。

そこで、原稿を「読む」ではなく、
ご自身の生きた言葉で原稿内容を「伝える」
という準備へと、切り替えましょう。

「伝える」を行えば、
相手には「伝わる」になるのです。

さあ、そんな時に原稿がわりに頼れるのが
この「スピーチメモ」です。

■ 熱量を届ける「スピーチメモ」作り方

一字一句の台本は手放し、
要点をひと目で思い出せるメモを用意します。
これは、本番で想いが溢れてきても
迷子にならずに話し続けられる
「スピーチの地図」のようなもの。

パソコンではなく、手書きで充分です。
難しく考えずに
メモ書き感覚で書いてみてください

それでは、作り方です。
以下の3つのパートに分け、
それぞれを「キーワード」で書き出します。

1)冒頭:最も伝えたいメッセージ
スピーチでまず伝えたい“核心のひとこと”です。
(例:「今年は起死回生の元年としたい」など)

2)中身:伝えたい3つの要点
(例:「ビジョンの再確認」「今年の戦略」「各部署のアクションプラン」など)
3点に絞ると、話しやすいだけでなく、
聞き手も内容を整理できるため、
聞きやすいのです。

3)結び:もう一度、冒頭のメッセージ
冒頭と同じメッセージを繰り返して
スピーチを締めます。

この形式は、
伝わるスピーチの基本形でもあります。
ですので、シンプルに見えますが、
実はスピーチとして
しっかり “芯” が通った内容なのです。

■ 原稿を「読む」では、伝わらない。

このメモができたら、
次は、それを見ながら立って声に出します。

メモを読むのではなく、
メモという地図を頼りにして
自分の言葉を紡いで話していく練習です。

メモにはキーワードしか書いてありません。
それを、聞く人にわかるように
言葉をプラスしながら
話していくようなイメージです。

これを数回繰り返すと、
自然と「意外と話せる」
「原稿がなくても安心できる」
のように、多くの方が実感されています。

シンプルな方法のようですが、
実は、最も理想的なスピーチである
「自分の言葉で話す」ということの第一歩
でもあります。

このことは、
スピーチを聞く人にとっても価値があります。
聞き手が望んでいるのは、話し手が
「間違えずに原稿を読んでいるか」ではなく、
「何を伝えようとしているか」に耳を傾けて
いるのですから。

原稿という枠を手放し、
ご自身の言葉の“熱”をそのまま届けるスピーチ。
次の舞台で、ぜひ、お試しください。

■ 追記:緊張で言葉が出てこない方へ

今回の記事は、
主に、スピーチで話していると、
どんどんと話したいことや想いが
溢れてきて、話がまとまらなくなってしまう、
という方に向けて書きました。

これとは別に、
「緊張で頭が真っ白になってしまう」
そんなご状況をどうにかしたい場合も
おありかと思います。
ぜひ、▼▼▼こちらの記事も合わせてご覧ください。▼▼▼

原稿は暗記不要、覚えなくていい!経営者のスピーチを支える、1枚のお守りメモ」

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森 裕喜子

経営者のマンツーマンスピーチトレーニングとスピーチ戦略のサービスをお届けしております。トップアスリートのメディアトレーニングも多数実施。

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森 裕喜子

トップリーダー、トップアスリートのスピーチプレゼン戦略 VIC/伝える力でマーケティングする。マンツーマントレーニングとコンサルティングをしております。

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