最初の高音、最後の低音。ジャパネット前社長に学ぶ「声の戦略」|高田社長分析4

スピーチ戦略

【記事のポイント】

  • ジャパネットたかた前社長のプレゼンは、高音と低音という「声のコントラスト」が絶妙。
  • 最後の「お願いします」は、聞き手への深い信頼感を生み出している。
  • 押し売りせず、最終的な判断を聞き手に委ねる「距離感」が声のトーンに表れている。
  • 聞き手にまっすぐ想いを届けるための「声の戦略」が緻密である。
  • 経営者の声は、単なる自己表現ではなく、聞き手への「思いやり」を届ける最大の武器になります。

ジャパネットたかた・高田前社長のプレゼン分析シリーズ。
今回4回目が最終回です。

<1回目「伝えたい!で伝え切る。スティーブ・ジョブズの真逆をいく」>
<2回目「買います!となってしまう「伝え方」の極意」>
<3回目「トップは「ギャップの戦略」で人を魅了し共感される」>

◼️ トップの声は、最強のスピーチ戦略

スピーチやプレゼンにおいて「声」は最もその人の個性を表すもので、
聞き手の印象を大きく左右する、身体的な重要要素です。
高田前社長のプレゼンは、この「声」の使い方にこそ、
人の心を動かす深い戦略が隠されています。

AIにも何物にも代替えできない「トップの声の力」は、まさに最強の戦略。
ぜひご一読いただき、ご自身のご登壇にお役立てくださいませ。

◼️ お決まりの冒頭「みなさん!」の裏にある緻密な戦略

ジャパネットの番組と言えば、冒頭のこのひと言です。
 
「みなさん!」
 

あの高く通る声が、耳に残っている方も多いのではないでしょうか。
テレビの前で、一瞬にして聞き手の注意を惹きつける。
まさに場を動かす見事な「口火」です。

しかし、今回あえて注目していただきたいのは、
毎回のプレゼンを締めくくる「最後の言葉」です。

覚えていらっしゃいますでしょうか。
それは、「お願いします」という非常にシンプルなひと言です。
実はここにこそ、トップのプレゼンにおける「締め方の極意」が詰まっています。

◼️ 「高音の入り」と「低音の締め」が生む信頼感

高田前社長のプレゼンは、始まりと終わりで声のトーンがまったく異なります。
冒頭の「みなさん!」は、高音で明るく惹きつける。
しかし最後の「お願いします」は、低く、穏やかなトーンで終わるのです。

この声の「高さ」と「低さ」のコントラストが聞き手に何をもたらしているか?
それは、圧倒的な「インパクト」と「信頼感」です。

■ なぜ、最後は「低音」で終わるのか

なぜ最後の「お願いします」は、低く落ち着いた声なのでしょうか。
それは、「買ってください」と懇願するような圧力を消し、
落ち着いた余韻の中でプレゼンを終えるためです。

以前の記事でも触れましたが、
高田前社長のスタイルは、無理な「説得」ではなく、
聞き手の「納得」を引き出すプレゼンです。

最後の低く穏やかな「お願いします」には、
「買って!」という押し付けがましさは微塵もありません。

・「よろしければ、どうぞ」
・「ご納得いただけましたら、ぜひ」

聞き手の意思を尊重する「距離感」が保たれています。
届けるべき価値を全力で伝えきった後は、最終的な判断をお客様に委ねる。
この声のトーンこそが、聞き手への深い信頼の表れなのです。

◼️ 一つの言葉に込められた「多層の意味」

そう考えると、最後の「お願いします」には、
実に複数の意味が込められていることが分かります。

「この商品を、よろしくお願いします」
「ご注文は、こちらからお願いします」

そして何より「お客様を信頼しています。どうぞご自身で決めてください」
という、聞き手へのバトン渡しでもあるのです。

これこそ、ジャパネット流のコミュニケーションといえるのかもしれません。

◼️ 伝えることは、自己表現ではなく「思いやり」

驚いたことに、高田前社長の本来の「地声」は、決して高くはありません。
普段は低く落ち着いたトーンで、とても穏やかな方だと伺います。

つまり、番組の場においては、
ご自身の声を「戦略的に使い分けていた」ということです。

「自分らしく」ありながらも、普段の話し方に固執せず、
「お客様にまっすぐ届けるためには、どう声を使うべきか」を

徹底的に考え抜かれていたのでしょう。

・どうすれば、この価値が届くか。
・どんな声なら、安心してもらえるか。

高田前社長のプレゼンはどこまでも「お客様視点(聞き手への思いやり)」で貫かれており、
その答えを、ご自身の身体と声で体現されていたのです。

◼️ 声の「高さと低さ」も、伝えるための武器になる

「ただただ、目の前のお客様に”価値あるもの”を届けたい」
その真摯な想いが、結果として声のトーンに表れていました。

最初の声と、最後の声。
この「声の戦略」こそが、トップの印象を決定づけ、言葉の奥にある覚悟を聞き手へ届けます。

ご自身の身体から発せられる声は、最大の武器になります。
それを教えてくれたのが、高田前社長のプレゼンでした。

次のご登壇では、ご自身の言葉をどう「声」に乗せるか、
ぜひ意識されてみてはいかがでしょうか。
きっと、ご自身のさらなる発信力の「発見」につながるはずです。

<ご案内>
ご自身の言葉と声には、まだ発揮されていない大きな可能性があります。
これまで積み重ねてこられた経験や想いを、
聞き手の心を動かす「声」に乗せて、さらにまっすぐ届けてみませんか。

次の重要な舞台へ向けて、
ご自身の本来の力を引き出すお手伝いをさせていただきます。
実際の原稿やご登壇環境に合わせて柔軟に伴走いたしますので、
気がかりなことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ・個別相談はこちら】
https://voice-image.com/contact

 

公式ホームページ「サービス」で「分析)」をご紹介しています。ぜひご覧ください。
▶︎ サービス https://voice-image.com/service/
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スピーチコーチ 森 裕喜子

御来訪ありがとうございます。AI時代、リーダーの生身の声こそチカラです。経営トップのコミュニケーション強化策「社長のスピーチ戦略」をマンツーマントレーニング・コンサルティングしています。

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